地域の家守という存在は不要。

地域密着型の工務店や住宅会社の存在意義は地域の家守としての役割にあるとする考え方があるが、時代とともにそれも変わっていくのではないだろうか。
ひとつの住宅会社が家に関することをすべて見守る必要が本当にあるだろうか。そして、それは会社も住む人も双方にとって幸せなことなのだろうか?
誠実な対応ができる会社が1社しかないというのであれば、そういうこともあるだろうが、そのような事は本当にあるだろうか?そのように見えているのは、もしかすると自分たちの傲慢ではないのか。
なぜ、このようなことを言うのか。それは、住宅会社や工務店のリフォーム事業部が抱える問題をお聞きすると、どの会社も同じことを言うからだ。
それは、「小さな工事が多くて、振り回される。」、「そのような工事でも現地調査をして、見積もりを作ってと、手間がかかり生産性が上がらない。」、「そこに、他社と相見積もりもされて値引きをしていて利益もでない。」など、このようなことを聞くことが多い。
そして、もっと大型のリフォームや高額案件のリフォームの仕事を増やしたいという。その方が住宅会社としてこれまで取りくんできた実績や経験が活かせるから、と。それは、確かにその通りである。
であれば、そのような仕事だけをするようにすれば良いというシンプルな考えに行きつくのだが、それはできないと言う。
そのような話をされる社長にリノベーションを専門にする事業を提案すると興味を持っていただくことが多く、そして事業を立ち上げていただいている。そうすると大型リフォームの案件が安定的に集客ができるようになる。これができるようになると、小さなリフォーム工事は請けないようにしていく。
リノベーション事業で成果を上げる住宅会社の社長は、このようなことを言っている。「小額リフォームはウチでやらなくても良い。そのような工事はウチよりも、もっと得意としている会社が他にある。そこに任せた方がお客様にとっても良い。そして、そういう会社があることは地域にとっても良いはずだ。だから、ウチは大型リフォームだけを対応すれば良い。」
長所伸展をして、共存共栄。
1社がすべての仕事を請ける必要はない。得意分野で仕事をした方がお客様も会社も幸せになる。そして、苦手なところはそれを得意とする他の会社に任せる。
リフォーム事業を行う会社も誠実な会社が昔と比べると増えてきている。昔は、問題の会社が多かった。しかし、これだけ情報化が進み、そのような会社は淘汰されている。
ひとつの会社で地域の家守を担うという考えは時代遅れになりつつある。

