住宅会社が売上を上げるシンプルな方法。

基本的に売上拡大をする方法は4つに絞られる。
今の事業と同じエリアで今の事業の売上を伸ばす方法。これはシェアアップと言われるもの。それから、今の事業と同じエリアで新しい事業を展開するもの。そして、新しいエリアで今の事業を展開するもの。これはエリア拡大である。最後に、新しいエリアで新しい事業を展開するもの。
まずは、売上拡大を進めていくにあたり、この4つのなかでどれを選ぶのかを決める。
但し、以下のようなことは押さえておきたい。
まずひとつめのシェアアップについて。シェアには限界があることは押さえておきたい。例えばシェア100%を目指すというのはどうだろうか?結論から言うと、それは日本の今のような自由経済においてはありえない。では、50%はどうなのか?これもシェア理論からするとありえない。
シェアとはその会社の競争力も示すが、例えば100m走をすでに15秒をきるくらいの国内トップクラスの位置にいるのか、それとも県内で10番目くらいなのか?このような判断が必要だ。そうしなければ不毛な戦いをすることになる。
次に、新しいエリアでの新しい事業の展開について。これは普通に考えて難易度が高いのが分かるはず。地縁も知名度もないエリアで、これまでやったことがない事業を立ち上げるのはリスクが高い。あるいは、事業が軌道に乗るまでに相当の時間を要することになる。それだけ会社の体力を奪う。
なので、すでにある程度のシェアをとっている会社が売上を伸ばそうとすれば、エリアを拡大するか、今のエリアにおいて新しい事業を立ち上げるかのどちらかになる。
新しい事業を立ち上げるには、そのビジネスモデルの成功可能性を見極めなければいけない。競争条件が緩く、マーケットが見込めるビジネスが有望だが、現実にはなかなかそういう事業はない。
ただ、私が今、積極的に住宅会社やリフォーム会社に薦めている持家の戸建リノベ事業は多くのエリアでこれに該当する。
それから今の事業で新しいエリアへの展開を進めるエリア拡大戦略。
これを成功させるには勝ちが見込める方法で攻めることだ。基本戦略は戦略的な差別化(立地と規模)で同業他社を圧倒する展開で攻め入る。それができるエリアであれば成功する可能性が高い。
最も失敗する可能性が高いのは、他社と似たような展開をしてしまうこと。あるいは、初めてのエリアだからと初めは様子を見ようとして少ない投資に押さえて他社がすでにやっているような取り組みで展開をしてしまうこと。
とにかく、初めから「勝ちが見込める」方法でなければ失敗する可能性が高い。
さて、このように売上を上げる方法は絞られるのだが、資金力があってこのような展開が描ける会社も、あともうひとつの条件が揃わなければやりたくてもできないこととなる。
それが、その事業を動かすための人材である。人材とはその事業を引っ張るリーダーとそのリーダーを支えるメンバーである。
事業アイデアはすぐに思いついても、人材はそうはいかない。そのための準備や時間がいる。
以上のことからすると、売上を上げていくためには、いつからどのような事業展開を進めるのかを決め、それに必要となる人材の育成と確保を進める。それには資金も必要だ。
なので、売上を上げる会社とは、3年後の自社の売上アップ計画(事業計画)をつくっていること、そして、それに必要な先行投資を進められる資金があることが必要となる。
逆に言えば、資金力がある会社には、大きな可能性がひろがっていると言える。


