代打や中継ぎ抑え投手の精神を持つ。

会社にいると、「一つ上の目線で物事を考えよ。」はよく聞かれるセリフ。
新入社員であれば二年目、三年目社員のように、一般社員やメンバーであればリーダーなど一つ上の役職者のように、幹部社員であれば社長のようになど一つ、もしくは二つ上の目線で物事を考えるようにということだ。
そうすれば、判断や行動が変わり、自分自身の成長につながるという。
ただ、こう言われてすぐにイメージができて、行動も意識も変えられる人はいるだろうか?上の役職を経験していないし、新入社員も二年目や三年目を経験していない。経験をしたことがないにも関わらず、それをイメージすることができるのだろうか。多分、このように考えるだろう、とか、多分こう行動をするだろうと想像するしかない。
それでも十分に良いのだろうが。
それよりも私は、「もし、、、、に備える精神」が分かりやすいと思っている。
例えば、今日一緒に営業先へ行く予定の先輩がもし体調を崩して来れなくなったら、今日はメンバーを集めてミーテイングをする予定だがもし前の会議が長引いてリーダーが遅れることになったら、まだ期の途中だが上司が抜擢されて出世し途中から自分がチームを率いることになったら、というようなことをいつも考える。
私にはこのように考えることの方が現実感があって、そして、本当に「もし」が起きたことにも対処ができ、そして上手く対処ができために結果も良くなり、成果もあがり、自分への評価も上がる。
私がコンサルタント駆け出しのころ、上司や先輩のご支援先企業へサポート役として同行をさせていただくことが多かったが、時々、上司や先輩が来ないことがあった。本当に体調を崩していることもあったと思うが、それだけが理由ではないと思っている。真相は分からないが。愛の意図を感じることもあった。
ただ、そのおかげでサポート役や責任者ではなくメンバーとして行く場合も、「もし、上司が来なかったら。」、「もしプロジェクト責任者の到着が遅れるようなことになったら。」ということをいつも考え、自分なりに準備をするようになっていた。
振り返って思うのは、それが私の成長につながったということだ。
野球はレギュラー選手や先発投手のほかに、代打や中継ぎ、抑え投手として活躍をする選手がいる。そのような選手は試合中、つねに「もし」に備えて準備をしている。試合に出ないこともある。しかし、「もし」に備えて常に準備をしている。
ひとつ上の目線で考えるというのは、自分がその立場になったときのことを考えるということだから、その人がもし現れなかったらどうするかを常に考えることと同じである。
だから、一つ上の目線ではなく、代打選手の精神でいる、という方が私にはわかりやすい。

