不運。

北京で開催されている冬季オリンピック。連日、競技が行われているが、3大会連続の金メダルと前人未踏の「4回転アクセル」への挑戦で注目を集めた羽生選手が出場する男子フィギア決勝が行われた。
ショートプログラムのつまづきが響き8位で決勝に進んだ羽生選手は宣言どおり4回転アクセルにも挑戦し、点数を伸ばしたが4位で終えた。
その後のインタビューで羽生選手は「努力って、報われないこともあるんだな。」と話した。それは、怪我に苦しみながらも3大会連続の金メダル、そして前人未踏の大技を成功させるために、私などには想像もできない努力を積み重ねてきていたことを伝えている。
それにも関わらずショートプログラムでは欠けた氷の穴にスケートが入ってしまったために、それまで積み重ねてきた練習の成果を発揮することができなかった。思わぬ穴につまづいた。このようなことがスケートの大会ではよくあることなのだろうか。
私には分からないが、競技後の羽生選手の振る舞いや言動を見る限り、そんなに多く起きることではないように感じる。
それが、きっと大会後のインタービューで話した「努力って、報われないこともあるんだな。」の言葉につながったのだと思う。
また、スキージャンプでは高梨選手が思うぬ失格判定をされた。この時は高梨選手に限らず、他の有力選手も失格が相次いだ。これにはいつもの測定方法とは違ったということで物議をかもしている。運が悪かったでは到底納得ができない状況ではあるが、不運である。これまでの努力が水の泡になってしまった。
確かに、努力は結果で報われないことがある。今は受験シーズン。私の息子も高校受験に挑戦している。合格に向けて、努力している。私が見ていても、これまでにないほど勉強に時間をかけているのは分かる。それでも合格するかどうかは分からない。
ましてや今はコロナに罹ってしまう可能性もあるし、先日の共通テストの受験会場となった東大で起きたような事件に巻き込まれることもある。まさに寝る間を惜しんで勉強を続けてきて、最後の最後でこのような事件に巻き込まれるとは思ってもいないことである。
「不運だった。」と一言では済まされない経験。
その後の人生もきっと変わる。羽生選手も、高梨選手も、今回のような結果ではなく、目指していた結果を出していたとすれば、これからの人生や生き方が違ったものになるはずだ。
それが良いのか、悪いのかは分からない。ただ、これから歩む道が変わったことだけは確かだと思う。

