ヘルパーさん、プロフェッショナルな仕事。

「プロフェッショナル仕事の流儀」というNHKのテレビ番組がある。毎回、各界のプロフェッショナルと言われる人がとりあげられる。意識や技術力の高さに「さすがプロだな。」と思わせられる人ばかりだ。
しかし、プロフェッショナルな仕事をする人はテレビで取り上げられる人物ばかりではない。テレビに出演するような人は近くにおらず、自分からは遠い存在に感じられるが、よく見ていれば近くにもプロフェッショナルな仕事をする人はいる。
例えば、今、私の母は要介護認定を受け、週に何度かヘルパーさんに自宅に来ていただいて、母の入浴のサポートをしていただいている。
そして、私が実家に帰ったときに、ヘルパーさんのサポートと重なる時があった。それまでヘルパーさんがどのような仕事をしているのかは詳しくは知らず、実際の仕事ぶりも見たことがなかった。初めてヘルパーさんの仕事を見させていただく機会になった。
結論から言うと、その仕事ぶりを見て、この人に母はサポートしてもらえていて良かったと思え、自然と私から「いつもありがとうございます。お世話になっています。」と心から感謝の気持ちが出てきて言葉にしていた。
言葉づかい、身のこなし方、姿勢などすべてから安心感が感じられた。初めに玄関から家のなかに上がるときに散らかっていた家族の靴をササッと直す。母への寄り添い方や言葉づかいに母が信頼を寄せているのも感じられる。入浴サポートをする仕事の技術はもちろん安心して任せられ、また、あくまでもサポート役という立場に身を置き、家族の中心的な存在にはなろうとせず控えめな立ち位置を守る。
ヘルパーさんの仕事を初めて見たということもあるかもしれないが、その仕事ぶりや母の様子を見ていて、心から「ありがとうございます。」と頭を下げたくなった。
そして、プロフェッショナルな仕事をするヘルパーさんだと思った。自分にとって大切な人がこのようにサポートをされるのを見て、ヘルパーさんになりたいと思う若い人が出てくるのが理解できた。
その人が仕事をする様を見たり、実際に商品を購入したり、サービスを提供されたりしたときに、心からありがとうと言ってしまう、あるいは自分もこうなりたいと思わせる、そういう人がプロフェッショナルな仕事をする人だと思う。
果たして私はそのように思っていただくことができているのだろうか。
ヘルパーさんが母をサポートしてくれている様子を見ていて、自分の仕事ぶりを考えていた。

