ストレッチ目標が進化成長を促す。

社長や上司、先輩から「さあ、目標を設定しよう。」と言われる。目標は達成をしなければ叱られる。あるいは、評価が落ち、ボーナスも減らされる。だから、できるだけ低めに設定しようとする。
会社の中で目標を設定しようとすると、会社側は上げようとし、社員側は下げようとする。このようなせめぎ合いが起きる。目標の達成度が評価となり、それで給与が変わるとなれば当然そうなる。
ただし、目標にはその人を今よりも成長させる力もある。例えば、オリンピックを目指す選手たち。メダル獲得や新記録を目指すなかで記録を伸ばし、選手として成長したことになる。また、それがメダル獲得などの結果につながることもある。
もし、今の自分では難しいかもしれないが、練習を積むことで達成したいと思う目標を設定していなければ、そのような成長をすることはないだろう。
目標とは本来は成りたい未来の姿を手に入れるために目指すものである。
ところが、それは会社の中で評価と紐つくと、おかしなものになってしまう。なので、目標とは呼ばずに「予算」と呼ぶ。意味合いは同じなので、どれほど違うことになるのかは分からないが、多少は違うのではないだろうか。
では、予算とは何か?これは達成しなければいけない数字である。社員からすれば会社への約束である。但し、ここにも自身の成長は見越さなければいけない。会社が業績の成長を目指していないのであれば、その必要はないが、現実的にそのような会社は少ない。
だから、「会社の環境やサポートを得ながら、私はこれだけ成長することを約束します。」と言うのが「予算」である。
そして、それとは別に自分のなかで「目標」を持つようにする。
これは自分だけに限らない。部下やメンバーがいるのであれば、チームとして自分たちが目指したい姿を目標に持つ。その方が間違いなく、自分たちが将来成りたいと思っている姿へ進化成長することになる。
また、これは売上げなど数字で表されるだけの目標には限らない。
例えば、私は今、メンバーと一緒に2ケ月に一度のペースで経営研究会の例会を開催している。そこでは、最新の事例やノウハウなどを紹介する。毎回、新たなテーマを設定して、準備を進め、本番にのぞむ。そして、それが終わったと同時に、次の回に向けた新しいテーマの検討を始める。
これが、毎回大変で、かなりの労力を使う。なぜなら、2ケ月先のテーマや内容を決める時に、今の我々の力や実績以上のものを求めているから。
まだ、そのテーマや内容は今の我々には無理ではないかと思うようなことにチャレンジしている。で、2ケ月経つとどうなるか?思っていた以上のものに仕上がる。その2ケ月の間にメンバーが成長したのである。
もし、2ケ月前に、その時の我々の力にあわせてテーマ設定をしていたとすれば、そのようなことにはならない。無理かもしれないと思うことをテーマにして準備を進めることで新たな未来を手に入れる。
目標には新たな未来を手に入れるパワーがある。そのことを忘れないでいたい。

