アトツギ社長。

私のご支援先企業では創業50年、70年、なかには150年以上前に大工として続けてきて今では住宅会社となっている会社もある。一方で創業社長とのお付き合いも多いが、住宅事業は業種としては長い歴史があるので、二代目、三代目、四代目など先代の跡を継ぐ社長とのお付き合いも多い。
創業社長はゼロから創っていく大変さはあるが、後継者はすでにあるものを引き継ぎ、さらに発展させていく大変さがある。アトツギ社長は創業社長と比べると気楽なところもあるが、それ以上に大変な思いをしていると感じている。
特に、創業社長は自分が全員の前に立ちリーダーシップを存分に発揮できるのに対して、アトツギ社長は先代社長や先代時代から長く働く社員がいるなかでリーダーシップを発揮しなければいけない。古株社員や役員のなかには、まだ幼かった子供の頃から働いている人もいる。
そういうなかでは、自分だけが前に立って組織をガンガン率いるリーダーシップを発揮すると抵抗にあうことが多い。それでは、率いたい方向へ組織を持っていくことが難しくなる。
そこで必要なのは、「旗印」。会社はこれから何を目指していくのかを新たにつくり、それに組織を巻き込んでいく。これまでの実績や今の強みを活かして、さらにその上の成長ステージとして何を目指すのか?こういった旗印がいる。そして、それができた後はアトツギ社長は一貫してその旗印を目指してメッセージを発信するようにしていく。
そうやって新たに組織の一体化力を高めていくマネジメントを進める。
これは、ビジョン経営とも言われる。
創業社長はカリスマ型であることが多く、その人柄で組織を率いることが多いが。アトツギ社長は同じようなカリスマ性を持つとは限らない。だからこそ、「ビジョン」がいる。
アトツギ社長こそ、自らのリーダーシップ力を発揮するためにも「ビジョン経営」への転換がカギとなる。

