それは投資なのか、それとも経費なのか?

企業経営で売上を上げるには多くのお金がいる。
まずは仕入れがいる。住宅会社のような建築業の場合は協力業者や設備メーカーへの支払いがある。これらは売上を上げるための原価と言われるものだ。
それから、人件費や広告宣伝費、家賃、光熱費、その他経費などもかかる。これらはいわゆる販売管理費と言われるものだ。
このように企業経営で売上を上げていこうと思うと様々なお金が必要となる。また、こういったお金を大きく分けると「投資」として使うものと、「経費」として使うものに分かれる。
そして、この投資としてのお金なのか、あるいは経費としてのお金なのかの判断の違いは、会社によって違ってくる。
例えば、人件費。社員への給料を投資として考えているのか、それとも経費として考えているか?
あるいは、広告宣伝費を投資として考えているか、それとも経費として考えているか?他にも、お店やショールーム、住宅会社であればモデルハウスに必要な家賃を投資として考えているのか、それとも経費として考えているのか?
同じ使い道のお金なのだが、思考の違いで意味が違ってくる。
人件費を投資として考えていれば組織の生産性を高めようとする意識に向かうだろうし、社員がどうすればもっと成長できるかを考えるようになる。ところが、人件費を経費として考えているとこのような思考は弱くなる。
また、広告宣伝費でも同じこと。例えば、ホームページをつくるときの制作費、その後の運営でかかる費用を投資として考えるのと、経費として考えるのとでは思考に違いがでる。
経費として考えると少しでも費用を押さえようとする。ところが投資として考えると費用対効果を意識するようになり、かかるお金でいくらの反響が獲得できるようになるのかを考えるようになる。
企業経営そのものが投資事業であると考えれば、経営に必要なお金はすべて投資として使うということになる。コピー代も文房具代も社員旅行代もすべては投資。つまり、その使い方の費用対効果を考えるようになる。
社員旅行の場合であればまずはその目的から考える。それから、その目的を実現するにはどのような社員旅行とするべきなのかといった企画を考えるようになる。
そういうことを考えることなく、どこかへ出かけるのとは、その効果は違ってくる。
この違いが何から生まれるかと言えば、お金を投資として考えるのか、経費として考えるのかの違いにある。
経費思考の怖いところは縮小化や弱体化を引き起こすところ。
すべてを投資として考えるのは極端だとしても、使うお金は投資なのか、それとも経費なのかを使い分ける意識は持つようにしよう。それが業績を伸ばすための上手なお金の使い方になる。

