これから戸建てリノベーション事業が収益化できる理由

戸建てリノベーション事業はIT事業のような目新しい事業ではない。
以前から、戸建てリノベーションのニーズは少なからずあった。しかし、それを事業化できた会社が、1社だけを除いて他にはなかった。
その1社とは、住友不動産の新築そっくりさんである。今では売上1000億円以上を上げる事業になっている。住友不動産は不動産とは別事業として、戸建てリノベーションを専門とする組織として新築そっくりさんを立ち上げた。
これは、ファーストリテイリングがユニクロやジーユーのように価格帯別にブランドをつくり専門店化を図るのと同じことをしている。
但し、戸建てリノベーション事業を展開しようとしていたのは、住友不動産の新築そっくりさんだけではない。他の大手ハウスメーカーや全国の住宅会社やリフォーム会社でも商品としては扱っていた。
しかし、その中から新築そっくりさんのように売上を伸ばした会社はない。全国の住宅会社を見回すと何社か売上10億円以上へ伸ばす会社があるが、まだまだ少ない。10社もないくらいだ。
何がこのような違いを生み出すのか?
それはファッション業界でユニクロが伸び、百貨店がダメになっていくことと同じことが起きている。簡単に言うと、専門店と総合店の違いである。専門店化を図ったユニクロが伸び、総合店のまま事業をつづけた百貨店が厳しくなった。
戸建てリノベーション事業も専門店化で進めた新築そっくりさんは伸び、水廻りリフォームを主力にしながら一つのラインナップとして戸建てリノベーション商品をもつ住宅リフォーム会社や、新築商品を提案しながら戸建てリノベーションや大型リフォームも受注しようとする住宅会社はまったく伸びていない。
新築そっくりさんだけが住宅・リフォーム業界で専門店化を図ったから、売上が1000億円を超えた。
つまり、売上の伸ばし方ではなく、どのようにして参入をしたかという、参入時点の参入方法で業績は決まっていた。
さて、そもそも日本には築古の家が1000万戸以上ある。全体の40%を超える。
さらに、これまでは家が古すぎるためにリノベーションをするのも不安がある建物が多かった。昭和30年代や40年代に建てられたお家には質が悪いものも多い。
ところが、その問題も解消されていく。
良質な中古戸建て住宅がこれからは増えていく。新耐震基準の改正がされてから40年、新省エネ基準が適用されるようになってからも40年が経つ。それよりも後に建てられた20年前、30年前の戸建ての質はさらに上がっている。
つまり、戸建てリノベーション工事を安心してできる良質な中古住宅がこれからは益々増えていく。
まだ新築の売上がほとんどなのですか?いつまで新築を建てるのですか?
今の時代、戸建てリノベーションが主力でしょ!
業界では、このように言われる時代にこれからなっていく。

