これからの学校と会社を考える。

コロナ制限中は子供たちは学校へ行くことがなくなり、大人は会社へ行くことがなくなった。勉強も、仕事も在宅ですることとなった。そのなかで新たなスタイルとして生まれたのが、「リモート学習」であり、「リモートワーク」である。
そして、制限が解除され、子供たちは学校へ行き、大人たちは会社へ行き始めた。
ところが、勉強も仕事もリモートでできることが分かった今、あらためて学校へ行く理由、会社へ行く理由を考え始めている。学校へ行かなくても家で勉強できるのではないか。勉強するだけなら学校へ行かなくてもいい。同じように会社へ行かなくても仕事ができるのではないか。仕事をするだけなら会社へ行かなくてもいいのではないか。
もちろん、学校へは勉強だけをするために行くのではない。会社も作業型の仕事をするために行くのではない。勉強だけ、作業型の仕事をするだけのことを考えると、出かける準備、移動時間やコストを考えれば、在宅でやる方が良い。
では、何をするために学校や会社へ行くのか?
我が家の子供たちにも聞いてみた。「学校へ行きたい?」と。「勉強だけなら行く必要もないと思うけど、やっぱり行きたい。」と言う。「友達と会いたい、部活をしたい。」と言う。「友達と会って何するの?」と聞くと、「話したい。冗談を言い合って笑い合いたい。」と言う。野球をやっている息子は、「学校は勉強をする所ではなく、野球をするために行っているから。みんなと野球をするために学校へ行きたい。」という。
さて、会社はどうか?
子供たちの話を聞いていて思ったのは、「〇〇〇したい!」があるということ。勉強は、「しなければいけない。」ものである。一方、友達と話すことや一緒に遊ぶこと、部活をすることや野球はすべて「したい!」なのだ。
会社も同じではないかと思う。AI時代を迎えるこれからの仕事は作業ではなく、創造性が求められるようになると言う。では、どのような状況があれば、社員の創造性を発揮できるのか?会社はそれを真剣に考えなければいけなくなるはず。「会社の仲間と会いたい!」と社員が思い合う会社にしていかなければいけない。
それがなければ会社へ行く理由がない。作業的な仕事をすることしかない会社へは行く必要がなくなる。
そのためにまずはハード面から考え直すのもありだ。オフィスの必要性が取沙汰されているが、単に減らすや失くすではなく、もっと創造的な空間や社員が行きたくなる、集いたくなる空間へできないかと考え、リニューアルをする。
その最たる例が、Google社だろう。
例えば、社員は無料で食べられる美味しいランチを始め、サッカーやバスケットボールコート、図書館のようなオフィススペースやミーテイングルーム、ロッククライミングウオール、卓球やビリヤードを楽しむアミューズルーム、音楽室、ビーチバレーコート、プールに仮眠室等々。
オフィスへ行くたくなるハード的な仕掛けがたくさんある。
制限解除がされたから会社へ出勤するようにという発想では、社員が寄り付かなくなる可能性がある。もっと創造的な仕事ができ、行きたくなるオフィスがある会社へと移っていく。
会社も、学校も、これまでは人が集まるのが当たり前の場所だったのが、コロナがそれを変えようとしている。

